あんずとひなたとネーロとビアンコとまゆの日記

みんなの日々の出来事や思ったことを書いてます

気を遣わない後輩?

こんにちは~。
前回の価値観の違い、いかがでしたか?
人間関係のいざこざというのは、価値観の違いが全てかなぁと思います。
そんなわけで私の体験談をひとつ。
 
 
 
私は会社で新人に仕事を教えるうちに、壁にぶつかってしまった。
上からは「君の教育が悪い」と言われ、下からは「こんなの私の仕事じゃない」と言われる。
いわゆる中間管理職の悩み。
自分が頑張って仕事をすれば済むという話ではなくて、戸惑った。
同期や先輩は、仕事の忙しさと残業続きのためにうつとパニックになって会社に来なくなった。
幸か不幸か健康だった私は会社にいつづけたのだけど、そんな時に入社した新人の対応に悩み、私はカウンセリングの勉強を始めることになった。
 
仕事を教えながら、「メモ取ってね」と言うと、「私は記憶力に自信があるのでメモは取りません」との返事。
それならそれでいいんだけど、案の定、何日かすると、「これどうやるんでしたっけ?」と聞いてくる。
「だからメモとればいいのに」と言うと、「メモ帳ももらってないのに?自分で買えっていうんですか?」という返事。
おっと、見たことないタイプの人間が入ってきたなぁ・・・。
何だか反抗的・・・正直、もう来なくていいよと言いたい
しかしそこは中小企業。社長は「こっちから辞めてくれって言いたくない。退職金バカにならないんだから」と言い張る。
「どうにか辞めるように持って行ってよ」
そんなこと言われてもなぁ・・・。
自分の業務に精一杯で、私には余裕がなかったと思う。
純粋に会社の業務だけしていたいのに、「新人教育も君の仕事」と言われイヤになってしまった。
社内は夕方になると残業が始まって、どう早く終わらせようかとピリピリした空気になる。
そんな中、「お疲れ様でした~」とタイムカードを押す人間が1人・・・彼女である。
私が若い頃は、帰る前に、「何か手伝うことありますか」と聞くのが当たり前だった。
皆が驚いて彼女を見る。そしてさらに驚きの一言を言った。
「人がお疲れ様って言ってるのに、どうして返事してくれないんですか。挨拶は基本ですよ」
「・・・・・・・」
誰も何も言えない。びっくりしすぎて。
次の日から、上司は彼女を無視。腹が立ったんだろう。そりゃそうだろう。
彼女は私にいろいろと相談をするようになった。それも驚きだったけど、その内容にも驚いた。
「私、ここは向いてないと思うのでどこか別の会社に面接に行きたいんですけど、どこがいいですかね?」
という相談だった。
憤りを感じたが、ぐっと飲み込んで世間話で終わらせた。
それからも「こんなの私の仕事じゃない」「休みは後輩に早く取らせるのが思いやりですよ」「仕事ができないのは教えてもらってないからです」など、あげたらきりがないが、こんな彼女に皆手をやいた。
彼女を面接した上司は「失敗した~採るんじゃなかった」と言いながら、「頼む、あいつをどうにかして使い物になるようにしてくれ」と私に頼んできたが、私もいっぱいいっぱいで、もうやだ、早く辞めさせて他の子入れれば済むことだろう、なんて思いながら、彼女の顔を見るとどうしようもなくイライラした。
 
そこで知人に勧められたカウンセラー養成講座を受けたのだが、少しずつ、考え方が変わってきたのだ。
「過去と人(他人)は変えられない」と習う。
では、人を変えたいと思った時、どうすればいいのか。「自分が変わること」以外に方法はない。
意味としては、「自分が変わる」→「自分が相手に抱いていた感情が変わる」ということだと思うが、その先には「相手への対応が変わる」→「それを見た相手にも変化をもたらす」があると思いたい。
私は、彼女への対応を思い返してみた。
直属の上司は営業のたたき上げ。私はその人に育てられた。悪い時は怒るが、良い時は褒めない。
私はそれに慣れているが、私もそうだっただろうか。
いろいろ考えた結果、とりあえず、何もしないよりはマシ。
何かやってみようと思い、次の日から、彼女を褒めてみた。
そのくらい、他の人は皆できますから、っていうようなものでも、良いところを見つけては褒めてみた。
そうすると、徐々にではあるが彼女の仕事ぶりが変わってきたのだ。
「やる気」のスイッチが入ったように。
自信家なところは相変わらずだが、明らかに変わったと思った。
何が人を変えるか分からない。
 
自分が変わること(変わってみること)の大切さがわかった。
彼女は今では頼れる存在になっている。
色々な人間関係があるが、このことは私を大きく成長させてくれたと思う。
次回は社内でのイジメについて書きたいと思う。