あんずとひなたとネーロとビアンコとまゆの日記

みんなの日々の出来事や思ったことを書いてます

新しい仕事をして思ったこと(・o・)

こんにちは~。
 
今日は年始から始めた新しい仕事について書きたいと思います。
仕事の内容は、生活保護受給者のための就労支援です。
働ける人に少しでも働いてもらって、自立を促す仕事。
私は、正直、生活保護受給者=怠惰な人という悪いイメージを持っていました。
もちろん、生活やうつ病などで大変な思いをしている人がいるのも分かりますが、「働きたいと思っているとは思えない」人たちの集まりだとも思っていまいした。
多分、私以外にも多くの人がマイナスのイメージを持っているでしょう。
 
もちろん、イメージ通りの人もいます(笑)
「痛み」は数値化できません。足が痛い、歩けないほど痛いとか、頭痛がして死にそうだとか、他人からは分からないことを言い続けて、仕事はできませんと言う。
なのにお酒やたばこの匂いがプンプンする。
嘘をつく。
約束を破る・・・。
 
世の中には、入院しないといけない体でも、家族のために頑張って働いている人が沢山います。
少々熱があろうが具合が悪かろうが、仕事に行って、税金だって納めているわけです。
 
そう思っていた私が働き出して2週間・・・「生活保護受給者」と接して思ったこと・・・それは、他人ごとではないということ。
例えば、夫婦2人暮らしで夫が病に倒れ、自分には仕事がない。あるいは自分も病で思うように働けない。
しばらくは預貯金を削って生活できても、家賃や光熱費が滞納し始め、食費にも困るようになってしまいます。
親は死んでしまっている。兄弟はいない。おじおばとは交流がない・・・となると誰も頼ることができません。
 
派遣で働いていたが仕事が激減し、生活できない。病気の母親の看病に追われ、借金をしてしまい取り立てによる不安からうつ病になってしまった。
 
他にもいろいろあるとは思いますが、経歴を見ると多くの人が、途中までは自分とそう変わらない人生を歩んでいます。
私は高校を卒業し、専門学校で医療事務や秘書とか簿記とかの資格を取って就職しました。
大卒ではないし、医療事務がものすごく努力しないと取れない特別な資格かと言われればそうでもありません。
それでも12年間はその就職先で仕事をし、20万くらいの給料で1人暮らししてきました(残業がすごく多かった。でも最初は15万もなかったなぁ~)。
私自身はたいした病気もせず、健康でした。
 
結婚を機に遠方に引っ越すことになり退職しましたが、その12年間に両親の離婚、姉の死、父の死を経験しました。
振り返ってみて思うわけです。
もし両親の離婚がもっと早かったら、父の死がもっと早かったら、私はどうなっていたのだろう。
そしてもし病弱な姉を私が看ていたら、同じように仕事を頑張れただろうか。
その出来事がいっぺんに私にやってきたとしたら、普通の精神状態でいられたのだろうかと。
 
私のイメージは、「途中まではだいたい同じなんだけど、人生の歯車みたいなものがちょっと狂ってしまった人」という風に変わりました。
ちょっと狂ってしまうだけで、こんなに苦しくなるんだなと。
自分とは関係ない、遠い存在だと思っていた生活保護が、誰の身にも起こり得る、身近な問題に思えました。
実際に接すると、表情は硬く、病院に勤めていた私でもびっくりするくらい顔色が悪かったりします。
私の仕事は、そんな人に「働け」という仕事なんですよね。
 
目的は就労支援なので、メンタルのケアはあまり必要ないそうなんですが、これからの一歩をお手伝いできるようになるには、過去の出来事やつらい気持ちにも耳を傾けることが重要だと思った私でした