あんずとひなたとネーロとビアンコとまゆの日記

みんなの日々の出来事や思ったことを書いてます

愛情という名の支配という本がオススメ

こんにちわん (*´∀`*)
 
今日はある本の紹介をします。
特に複雑な家庭環境で育った人には、とても役に立つ本だと思います。
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さて、先月、ねこちゃんたちを保護する直前にこの本に出会いました。
ちょっと気になって手に取っただけの本。
でも、私の考えを大きく変えてくれました。
気付かせてくれたということです。
人によっては、読み進めるのが苦痛になるかもしれません。
私は苦痛でした。

アダルトチルドレンアルコール依存症共依存について書かれています。
アダルトチルドレン(AC)は、もともはアダルト・チルドレン・オブ・
アルコホリックス(Adult ChildrenOf  Alcoholics=ACOA)が語源で、
アルコール依存症の親のもとで育って成人した人」という意味です」(p52)
「日本では、アルコール依存症ではないけれど、ギャンブル依存症
仕事依存症など同じような嗜癖を持っている親のもとで育った人も含めて、
機能不全家族で育った人(ACOD)をアダルト・チルドレンと呼ぶように
なっています」(p53)
この本の中に、私がいました。機能不全家族だったからです。
そして、この本の通りに成長していました。

私を悩ませたのは、幼少期からの父から母への暴力です。
私が高1くらいで母には「家を出たほうがいい」と言って
蒸発してもらい、私が20歳のときに離婚が成立。

父から「裏切り者」扱いされた私は高校も専門学校も、
ほとんど奨学金とアルバイトのお金で卒業しました。
でもそうしなければ、母はもう死んでいてもおかしくないくらいの
大けがを負わされていました。
どんな暴力だったのか、目に焼き付いた光景は20年以上経った今も
忘れる事ができません。
息苦しくなるので詳しくは書かないでおきますが、壮絶の一言でした。
ちなみに母は今、元気に働き暮らしています。
若干PTSDっぽいですが、昔の話をしなければ大丈夫。
父は10年ほど前に病気でなくなりましたが、
お金のことで、死してなお迷惑をかけられました。
生前も「金を送れ」とよく電話がありました。
「これでお金の無心の電話から解放される!何より自由になった!」と、
とても嬉しかったのを覚えています。
すると、普通はそう思うのって悪い事なので、すごい罪悪感に苛まれるのです。
死後1ヶ月ほどは、怒った父がお迎えにくるのではないかと怯え、
眠れずに過ごしました。

その後10年の間に私は結婚し、もう5年目かな?
3年前から不妊治療を始めました。
不妊治療をしている方は分かると思いますが、心身ともに疲れます。
おまけに膠原病を34歳で発症し、病気の治療と不妊治療の両立が難しい。
人工授精や体外受精を受けるとなると、薬を飲んだり注射を打ったり、
お金もかかるし大変。
でももともと、「赤ちゃんがほしい」と強く思ったことがないのです。
なんと言うか、「年齢的にしといたほうがいいかな」くらいのことで。
生理がきても、それほど落ち込んだりもしなかった。
それはなぜなのか、疑問に思いながらもフタをしてきました。
いったん始めると、やめるのにも勇気がいる不妊治療。
しかし、この本に出会って自分の中で結論が出たので、
先月、治療をやめました。
先生にも主人にも、ちゃんと説明しましたよ。
私が共感した一文があります。
「子育てというと親の苦しみだけが強調されます。しかし、
子どもが育てられるということはいかに大変なことか」(p142)
親を見て、何のために結婚したのか、どうして子供をもうけたのか、
家族とは何なのか、小さい頃から辟易し、早く大人になって自立しなければ
という思いで一心に頑張ってきました。
学校も自分で行き、自分に必要な資格は全て自分で働いて取りました。
そして経済的に自立し20年。すっかり忘れたと思っていても、
小さい頃の記憶は消えないのです。
私が子どもに同じ思いをさせるとは限らないのに、
苦労して育つ子どもを作りたくないという気持ちになるのです。
もしこの先、自然に妊娠することがあればそれはそれで喜べるでしょうが、
もしできなければそれでいい。
治療をしてまでいらないという結論にいたりました。

何だかすっきりして、白ねこちゃんを保護しに行きました。
小さくても命あるもの、この世に生を受けたら、精一杯生きてほしい。
大切にしてくれる人がいるなら、その人と生きてほしいなと思って。
今日は雨。残りの2匹は大丈夫かな。
でももう少しで保護できそうです。

この本はオススメです。
閉じていた引き出しを無理矢理開けられる感覚になるので
苦痛を伴うかもしれませんが・・・。
一度は読んでおいてもいいかなと思います。

明日からまたあんずとひなちゃんの記事に戻ります (*´∀`*)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。